好きなものを少しずつ選ぶ暮らし

気づけば、身の回りにはたくさんの物がありました。

必要だから買った物もあれば、なんとなく選んだ物もあります。

評判が良かったから。

詳しい人が勧めていたから。

安かったから。

そんな理由で選んだ物も少なくありませんでした。

もちろん、それが悪いわけではありません。

でも振り返ってみると、その中には本当に自分が好きだった物がどれくらいあったのだろうと思うことがあります。

暮らしを整える中で、私は少しずつ考えるようになりました。

本当に好きなものを選んで暮らしたい。

そんな気持ちが強くなっていったのです。

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気づけば人の価値基準で選んでいた

以前の私は、物を選ぶ時に人の意見をよく参考にしていました。

その道に詳しい人が勧めているから。

人気があるから。

評判が良いから。

もちろん参考にすること自体は悪いことではありません。

でも気づけば、自分が好きかどうかよりも、人からどう見られるかを優先していたような気がします。

本当に欲しい物を選ぶというより、正解を選ぼうとしていたのかもしれません。

暮らしを整えると見えてくるもの

物を減らし、支出を見直し、暮らしを少しずつ整えていく。

すると不思議なことに、好きなものが増えたわけではないのに、本当に好きなものが見えるようになってきました。

それまで周りの情報に隠れて見えなかったものが、少しずつ輪郭を持ち始めたのです。

好きなものが増えたのではなく、好きなものが見えるようになった。

今振り返ると、そんな感覚に近い気がします。

高いものではなく、納得できるもの

私は時計が特別好きなわけではありません。

むしろ時間を確認するだけなら、スマートフォンで十分だと思っています。

それでも腕時計を買いました。

理由は、デジタル化によって便利になった暮らしの中で、あえて昔の方法に戻したら何か変わるのだろうかと思ったからです。

選んだのは、高級時計ではありませんでした。

カシオのシンプルなデジタル時計です。

価格は決して高くありません。

機能も必要十分です。

でも私は、この時計に強く惹かれました。

誰でも手が届く価格。

長く使える実用性。

飾らないデザイン。

そこには「究極のスタンダード」とも言える考え方があるように感じました。

時計好きの人から見れば、もっと魅力的な時計はいくらでもあると思います。

それでも私は、この時計だから良いと思えたのです。

価格ではなく、自分が納得できるかどうか。

それが私にとって大切な基準になりました。

好きなものを選ぶことは、自分を選ぶこと

好きなものを選ぶというと、特別なことのように聞こえるかもしれません。

でも私にとっては、もっと小さなことです。

毎日使う物を選ぶこと。

時間の使い方を選ぶこと。

何を大切にするかを選ぶこと。

そんな小さな選択の積み重ねです。

人からどう見られるかではなく、自分がどう感じるか。

世間の評価ではなく、自分が納得できるかどうか。

好きなものを選ぶことは、物を選ぶことではなく、自分の価値基準を取り戻していくことなのかもしれません。

だから私は、これからも好きなものを少しずつ選びながら暮らしていきたいと思います。

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