欲しいものを買っても満たされなかった理由

欲しいものを手に入れれば幸せになれる。

昔の私は本気でそう思っていました。

お金があれば自由になれる。

高級車に乗れば自信が持てる。

ブランド品を身につければ人生が変わる。

そんなことを信じていました。

だから欲しいものを追いかけました。

お金も欲しかった。

高級車も欲しかった。

ブランド品も欲しかった。

手に入れれば何かが変わると思っていたのです。

ですが、現実は少し違いました。

欲しかったものを手に入れた瞬間は嬉しい。

確かに満たされた気持ちになります。

ですが、その気持ちは長く続きません。

しばらくすると慣れてしまう。

そしてまた次の欲しいものを探し始める。

気付けば同じことの繰り返しでした。

当時の私は、

「まだ足りないから満たされないんだ」

と思っていました。

もっとお金があれば。

もっと良い車なら。

もっと良い物なら。

そう考えていました。

ですが今振り返ると、

足りなかったのは物ではなかった気がします。

高級車が欲しかったわけではありません。

ブランド品が欲しかったわけでもありません。

本当に欲しかったのは、

「凄いと思われる自分」

だったのかもしれません。

周りから認められたい。

凄いと思われたい。

成功したと思われたい。

そう思っていたのだと思います。

だから高級車やブランド品を手に入れれば、自分の価値も上がるような気がしていました。

ですが、どれだけ着飾っても、自分自身は変わりません。

変わったのは持ち物だけでした。

目次

高級車やブランド品が悪いわけではない

ここで勘違いしてほしくないことがあります。

私は高級車やブランド品そのものを否定したいわけではありません。

実際に品質は高いですし、そこに込められた技術や職人の仕事には素直に凄いと思えるものがあります。

乗り心地。

耐久性。

機能性。

所有する満足感。

どれを取っても素晴らしいものは確かにあります。

ですが今振り返ると、当時の私はその価値を求めていたわけではありませんでした。

高級車が欲しかったのではなく、高級車に乗る自分になりたかった。

ブランド品が欲しかったのではなく、ブランド品を持つ自分になりたかった。

だから満たされなかったのだと思います。

もし世界に自分一人しかいなかったらどうでしょう。

誰も見ていない。

誰も評価しない。

誰も羨ましがらない。

そんな世界なら、私は高級車やブランド品を欲しいとは思わなかったと思います。

なぜなら、それらは外側に向けた欲求だったからです。

見栄で買うものは外側に効く

一方で、今でも好きなものがあります。

バイク。

キャンプ。

工具。

本。

静かな時間。

これらは誰かに見せるためではありません。

自分が楽しいから。

自分が好きだから。

自分が満たされるからです。

そこで気付いたことがあります。

見栄で買うものは外側に効く。

本当に好きなものは内側に効く。

外側に効くものは、周りの評価がなければ成立しません。

ですが、内側に効くものは違います。

誰も見ていなくても楽しい。

誰にも理解されなくても好き。

だから長く続きます。

そしてもう一つ。

今の私は高品質なものを否定しません。

ただ、自分にとって使い切れない品質まで求める必要もないと思っています。

例えば高級車。

性能は素晴らしい。

技術も素晴らしい。

ですが、その性能を自分は本当に使い切れるのか。

例えばブランド品。

品質は素晴らしい。

作り手の技術も素晴らしい。

ですが、その価値を自分は本当に必要としているのか。

大切なのは値段ではありません。

高級かどうかでもありません。

自分の暮らしに合っているかどうかです。

自分に合うものを選ぶ

もちろん、お金を使うことが悪いとは思いません。

好きなものを買うことも大切です。

私も今でも趣味にはお金を使います。

ですが、最近は一つだけ意識していることがあります。

これは何を手に入れるための消費なのか。

周りからどう見られるかのためなのか。

それとも、自分が本当に楽しみたいからなのか。

その違いは大きいと思います。

私は今、こう考えています。

埋めるための消費は浪費。

楽しむための消費は投資。

昔の私は、物で何かを埋めようとしていました。

ですが、本当に欲しかったものは物ではなかったのかもしれません。

だから満たされなかった。

そして今は思います。

本当に大切なのは、高いものを持つことではなく、

自分に合うものを選ぶことなのかもしれません。

もし今、何かが欲しくて仕方ないものがあるなら、一度だけ考えてみても良いかもしれません。

それは本当に欲しいものなのか。

それとも、その先にある何かが欲しいのか。

私はその違いに気付くまで、ずいぶん遠回りをしました。

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